鉄工房 樂
山田大介
さん
現在の居住地:鍛冶屋町
移住年:2011年
家はどのようにして 見つけましたか?
長浜のカフェのイベントに手伝いで来たことをきっかけに知りあった、地元有志のまちづくり団体「鍛冶屋まちづくり委員会」の草野さんとの出会いから長浜移住の考えが現実味を帯びはじめました。草野さんに鍛冶屋町で生活しながら新しいことに挑戦したいという思いを伝えたところ、草野さんの繋がりで、住まいそして仕事場まで見つけることが出来ました。草野川に面する平屋の住居の向かいは、市の文化財であり現存して実際に使える鍛冶小屋「萬右(まんよ)鍛冶小屋」で、「鍛冶屋まちづくり委員会」の活動の場でもあります。
仕事はなにをされていますか?
外構や鉄の什器などを手掛ける鉄工房を営んでいます。移住前の関市では、鉄工所で働く傍ら、アイアンワークによる作家活動をしていて、重厚な鉄の門扉や鉄の什器の椅子などの家具から、繊細な花びらやオブジェまで幅広い技術が持ち味です。「自分をアイデアマンとして鉄にかぎらず気軽に相談してもらえたら嬉しい」と話し、大小様々な仕事をこなしています。
なぜ長浜への移住を 決めたのですか?
退職後というある意味人生の岐路に立っていて、開業して仕事をする環境が整いそうだったということも大きな要因。チャンスかチャンスじゃないのかを考えた末に、自分にとってのチャンスだったと判断したのが移住の決め手かもしれません。
移住の際どんなことが 大変でしたか?
草野さんはじめ、町の方が歓迎してくれたこともあり、特に住むにあたって大変なことはありませんでしたが、家族、親族の理解を得るのが難しかったです。「何か新しいこと」をするために行くという漠然とした考えに共感してもらえませんでした。
長浜の暮らしの魅力って?
鍛冶屋町はもともと、地域の人がまちづくりに関心を持っていたような気がしています。私が移住して「鍛冶屋まちづくり委員会」の活動を一緒にするようになった当時は、世代間で温度差が有りましたが、「とんてんかんin鍛冶屋!!」などのイベントを重ねるごとに、徐々に若い世代もそうした場に出てくれるようになってきました。今では、これまでのまちづくりを通してできた仲間が一番の暮らしの魅力です。
地域とはどのように 関わっていますか?
イベント事や自治会の集まりには参加していますし、移住のきっかけをくれた草野さんらのサポートでと始めたまちづくりに対する活動は、自分はいつまでたってもよそものかもしれないけど、それでも純粋にこの町を良くしたいという思いに変わりました。今後も自分の根っこを張るために続けていきます。
将来の夢 今後していきたいことはありますか?
鍛冶屋町で起こっているまちづくりの活動の火を、さらに大きく、どんどん次の世代へ引き継いで行きたいと思っています。町全体の意識も変わり始め、観光として人も呼べる土壌ができつつ有ります。おもてなしで収益を生み、文化財の維持や「とんてんかんin鍛冶屋!!」をはじめとするまちづくり活動の拡大をしながら、町が一丸となって進んでいける思いの共感や状況を作っていくのが私の夢であり、役割だと感じています。
休日の過ごし方を教えて下さい。
仕事!人と話すこと。
移住を考えられている方へ メッセージを。
その土地にあったやり方が必ず有ります。移住をする人に絶対にして欲しいのは、その地域の自治会に入ること。自治会は町の「門」のようなもので、移住した際に開かなければ、後から入会してもその門が開かれることはありません。